特徴
- 30以上の図法による地図の描画が可能
- X-Yグラフ,コンター,3Dパースなど汎用のグラフも多種多様
- グリッドデータを使った等高線や塗り分け
- マルチプラットホーム.Unix系と相性がいいが、Windowsでも問題なし
ということで愛用しています.強震観測のページの震央地図は GMT を使っています.
使い方
GMT は,コマンドラインから実行するツールの集合です.コマンドプロンプトやシェルを通して必要なコマンドを実行し,PostScript (PS) や Encapsulated PostScript (EPS) ファイルを作ります.出来上がった PS や EPS ファイルを確認したり,編集したりするのは他のソフトウェアの仕事です.
作業の流れ
主に論文や報告書の図を作成するのに使っています.故に,作図の品質を保つことが主眼となります.私の場合,通常の作業の流れは,
- GMT を使って作図
- GSView で確認
- Adobe Illustrator で仕上げ
- Word文書に拡張メタファイル形式で貼り付け
てな感じです.
あると便利なソフトウェア
GMT と一緒に使って便利なソフトウェアです.Windows 系のお話です.
- Ghostscript と GSview
- Ghostscript はPostScript 言語のインタプリタで,GSview はそのグラフィカルなインタフェースです.Windows のみでは EPS ファイルを見ることができません.いちいち変換したり重厚な Illustrator を立ち上げるのは現実的ではありませんので GSview を EPS ファイルの Viewer として使っています.
- gawk
- gawk (GNU awk) はパターンの検索と処理を行う言語で、通常ファイルを読み込み,加工して出力するフィルターのように使います.GMT では,扱うデータは決められた順序で記述されている必要がありますので,オリジナルのデータファイルを加工して GMT に渡すのに威力を発揮します.