地球を描く

とりあえず、丸い地球(おおむね半球)を描く方法です。

正射方位図法 (Orthographic projection)

無限遠に光源を置き、平面に投影します。遥か彼方から眺めた地球ですね。指定方法は以下の通りです。

 -Jg中心経度/中心緯度/[範囲/]縮尺
 -JG中心経度/中心緯度/[範囲/]幅

日本を中心に描いてみると以下のようになります。1行目はスケールを指定して、2行目は幅を指定して描いていますが、どちらでも同じような図を描くはずです。地球を1/200000000にすれば6.4cm位になりますから。

pscoast -Jg135/35/1:2e+8 -Rg -Bg30 -Dc -A1000 -G102/255/102 -P > globe1.eps
pscoast -JG135/35/6.4 -Rg -Bg30 -Dc -A1000 -G102/255/102 -P > globe2.eps

 

-Jgあるいは-JGの3番目のパラメータとして、描く範囲を指定できます。これは中心からの角度(度)で指定します。規定値の90度だと半球すべてですね。

1行目だとスケール指定なので、上の図と同じスケールとなりますが、2行目だと幅指定なので、切り出した部分が幅に合わせられます。

pscoast -Jg135/35/45/1:2e+8 -Rg -Bg30 -Dc -A1000 -G102/255/102 -P > globe3.eps
pscoast -JG135/35/45/6.4 -Rg -Bg30 -Dc -A1000 -G102/255/102 -P > globe4.eps

外射図法 (Perspective projection)

地球の外に視点を置き、見えたままを描画します。指定方法は以下のいずれかです。

 -Jg中心経度/中心緯度/高度/方位/傾き/回転/幅/高さ/縮尺
 -JG中心経度/中心緯度/高度/方位/傾き/回転/幅/高さ/幅

パラメータが相当煩雑です。"高度/方位/傾き/回転"の部分は視点(カメラ)の置き方です。ここでは地球全体を描くので"高度"以外は0とします。"高度"は海面からの高さ(km)で指定しますが、10未満の数値だと地球の中心からの半径の倍率と解釈されます。"幅/高さ"は、視界の幅と高さを角度で指定します。"高度"を考慮して設定する必要がありますね。とりあえず描いてみますか。

pscoast -Jg135/35/2.8/0/0/0/45/45/1:2e+8 -Rg -Bg30 -Dc -A1000 -G102/255/102 -P > globe5.eps
pscoast -JG135/35/2.8/0/0/0/45/45/6.4c -Rg -Bg30 -Dc -A1000 -G102/255/102 -P > globe6.eps

正射方位図法と同じ縮尺や幅を指定したのですが、大きさが違ってしまいました。何故でしょうね(^_^;; そのうち理由を考えておきます。